Client VPN を利用すべき理由
AWS Client VPN は、リモートのワークフォースが AWS やオンプレミスネットワーク内のリソースに安全にアクセスするために使用するフルマネージドのリモートアクセス VPN ソリューションです。完全な柔軟性を備え、需要に応じて自動的にスケールアップまたはスケールダウンします。アプリケーションを AWS に移行する場合、ユーザーのアプリケーションへのアクセス方法は、移動前、移動中、移動後共に同様です。ソフトウェアクライアントを含む AWS Client VPN は、OpenVPN プロトコルをサポートしています。
利点
Client VPN のユースケース
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Columbia University Medical Center
コロンビア大学メディカルセンターは、マンハッタン北部のキャンパスにある臨床、研究、および教育のための事業体です。COVID-19 が原因となって、病院がキャンパスへのアクセスを制限するという緊急事態が発生しています。データセンターとキャンパスにアクセスできる最大 150 人の同時ユーザーを追加でサポートするために、現在の物理 VPN ソリューションを補強する必要があったため、Client VPN エンドポイントをセットアップしました。AWS Client VPN により、職員や研究者は、すぐにキャンパスにアクセスし、ウイルスの研究を続けることができます。
コロンビア大学メディカルセンターの副 CIO、Robert De Boer 氏 -
Shionogi
塩野義製薬は、日本の大阪に本社を置く製薬会社であり、世界各地で研究や流通を行っています。必須とされた在宅勤務 (WFH) をサポートするには、VPN 環境を劇的かつ迅速に変更する必要がありました。これはすべての従業員に適用され、現在のシステムでは事実上不可能でした。AWS Client VPN を使用することにより、わずか 3 日間で約 3,000 人の従業員の VPN 環境を立ち上げることができました。その結果、エンドユーザーは、リモート勤務のユーザーエクスペリエンスが大幅に改善されたことに感謝し、IT 部門が組織に変化をもたらすことができることを証明しました。全体的な経験から、スピード、柔軟性、およびスケーラビリティという点で、クラウドのパワーをあらためて思い知りました。
シオノギデジタルサイエンス株式会社、IT 推進部門 I のディレクター、白波瀬和裕氏 -
KOKUYO
コクヨは、日本の大阪に本社を置き、人々の『働く』『学ぶ』『暮らす』場所でさらなる価値を生み出すものづくり企業です。 コクヨのオフィス用品や学用品にとどまらない製品やサービスで、日本だけでなく、アジア・太平洋諸国にも事業を拡大しています。COVID-19 パンデミックが拡大し始めた 2020 年 2 月、当社は既存の VPN 環境を変更する必要があることに気付きました。AWS Client VPN のおかげで、オンプレミス環境の当初のユーザー 550 名を、10 日間で AWS Client VPN のユーザー 1,000 名に置き換えることにより、キャパシティの急速な拡大に対応できました。また、必要に応じてユーザーを 1,000 名から 4,000 名までシームレスにスケールできたことで、クラウドの高い伸縮性とスケーラビリティを活用した比類のないエクスペリエンスを得ることができました。
コクヨ株式会社の情報システム部部長、山村隆氏