Amazon Aurora Global Database はグローバル分散アプリケーション向けに設計されており、単一の Amazon Aurora データベースを複数の AWS リージョンにまたがって運用できます。データベースのパフォーマンスに影響を与えずにデータをレプリケートし、各リージョンでレイテンシーを低減してローカル読み取りを高速化し、リージョン規模の停止からのディザスタリカバリを実現します。
財務、旅行、ゲームアプリケーションなど、グローバルに展開したクリティカルなワークロードは可用性の要件が厳しく、リージョン規模の停止にも耐えられることが必要な場合もあります。このため、従来であれば、パフォーマンス、可用性、コスト、データ整合性の間で難しいトレードオフを考慮する必要がありました。Amazon Aurora Global Database は、アプリケーションワークロードに対応するためにデータベースを完全に利用可能にする専用インフラストラクチャを使用しながら、通常 1 秒未満のレイテンシーでストレージベースのレプリケーションを使用します。万一、リージョンの規模縮小や障害が発生した場合でも、読み取り/書き込みを実行するようセカンダリリージョンの 1 つを 1 分以内に昇格させることができます。
特徴
どのリージョンでも秒未満でデータにアクセス
Aurora Global Database を使用することで、データベースの読み取りを世界中に簡単にスケーリングし、アプリケーションをユーザーの近くに配置できます。セカンダリリージョンの数や位置にかかわらず、アプリケーションから迅速にデータにアクセスでき、クロスリージョンレプリケーションのレイテンシーは通常 1 秒未満です。各リージョンに最大 16 のデータベースインスタンスを作成し、すべてのインスタンスを常に最新の状態に保つことで、さらなるスケーラビリティを実現できます。
追加のリージョンにデータベースを拡張してもパフォーマンスへの影響はありません。クロスリージョンレプリケーションでは、Aurora ストレージレイヤー内の専用インフラストラクチャを使用し、プライマリリージョンでもセカンダリリージョンでも、データベースのリソースがアプリケーションのニーズに完全に応えられる状態を維持します。
クロスリージョンのディザスタリカバリ
プライマリリージョンでパフォーマンス低下または停止が発生した場合、セカンダリリージョンのどれかを昇格させて読み取り/書き込みを代行させることができます。完全なリージョン停止が発生した場合でも、1 分以内に Aurora クラスターを復旧できます。これによって、目標復旧時点 (RPO) 1 秒と目標復旧時間 (RTO) 1 分未満がアプリケーションで達成可能になり、グローバルな事業継続計画のための強固な基礎を得ることができます。
柔軟な料金体系
Aurora Global Database では、プライマリリージョンとセカンダリリージョンのデータベースクラスターにさまざまな設定オプションを柔軟に選択できます。プライマリリージョンを Amazon Aurora I/O 最適化設定として設定し、セカンダリリージョンを Aurora スタンダード、またはその逆に設定できます。料金の詳細と利用できるリージョンについては、Amazon Aurora の料金を参照してください。
開始方法
Aurora Global Database は、MySQL 互換の Amazon Aurora および PostgreSQL 互換の Amazon Aurora でご利用いただけます。詳細については、Amazon Aurora の機能のページをご覧ください。ドキュメントをご覧になり、Amazon RDS マネジメントコンソールで数回クリックするだけでこの製品を使い始めることができます。