AWS License Manager の特徴

AWS License Manager を利用すべき理由

AWS License Manager は、Microsoft、SAP、Oracle、IBM といったベンダーが提供するライセンスの管理を、AWS とオンプレミス環境で簡単に行えるサービスです。これにより、ライセンスに関するより良いコントロール性と透明性が得られ、期限切れライセンスの発生を制限し、コンプライアンス違反や申請ミスに関するリスクを低減できます。

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機能

機能

License Manager により、組織内の一元化されたチームを指定して、ソフトウェア使用許諾契約を管理し、ルールを作成できるようになります。これらのルールは、組織全体で使って、ライセンスの使用を管理できます。

新しい Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを起動すると、License Manager で作成されたルールがコンソール、CLI、または API を使ってアタッチされます。ルールがアタッチされると、組織内のエンドユーザーはインスタンスを起動できるようになり、これを License Manager コンソールのダッシュボードから追跡できます。ライセンスと使用状況は、インスタンスのライフサイクル全般を通じて追跡することが可能です。  License Manager は、ライセンスルールに対する違反の追跡も行い、先を見越してエンドユーザーやライセンス管理者にアラートを送信します。インスタンスが停止すると、ライセンスが解放され、再利用できるようになります。

ライセンスの使用状況を管理するハードリミットまたはソフトリミットを設定し、コンプライアンスに違反したインスタンスの新たな起動を防ぎます。ハード制限は、コンプライアンス違反のインスタンスの起動をブロックします。ソフト制限は、コンプライアンス違反の起動を許可しますが、起動するとアラートを送信します。License Manager は、インスタンスの起動中、またはライセンスルールを既存のインスタンスにアタッチしている最中にこれらの制限を評価します。ライセンスの使用状況がソフト制限を超えると、License Manager が Amazon Simple Notification Service (SNS) を利用してライセンス管理者とエンドユーザーに通知を送信します。 この通知は、E メール、テキストメッセージ、またはアラートとして、インスタンスがコンプライアンスに違反していることを管理者に通知できます。ハードリミットの場合、License Manager は、内部に組み込まれている Amazon EC2 統合を使って、新規インスタンスの起動をブロックします。

License Manager では、AWS Systems Manager を利用して、既存の EC2 インスタンスで実行されているソフトウェアを自動的に検出するためのメカニズムを提供します。ルールはその後 EC2 インスタンスにアタッチされ、そこで検証が行われて、License Manager の中央のダッシュボードを使ってライセンスを追跡することできます。

管理者は、AWS Organizations を利用して、1 回限りのマルチアカウントセットアップを行ったり、複数の AWS アカウントでの AWS サービスの利用状況を一元管理するポリシーを作成したりして、インスタンス上でのソフトウェア使用状況を検出できます。ユーザーが AWS Marketplace で購入したソフトウェアをアンインストールすると、License Manager の自動検出機能がそのアンインストールを認識し、ライセンスを再利用できるようにします。

管理者はタグを使用して、AWS およびオンプレミス環境全体でのライセンスの追跡および管理に役立てることもできます。このようなタグは、リソースが開発/テスト環境または本番環境、あるいは指定されたビジネスユニットに属しているかどうかを識別するのに役立ちます。

Microsoft Windows Server や SQL サーバーワークロード用 EC2 インスタンスのライセンスタイプをより簡単に変更できます。ライセンスの切り替えにより、AWS 提供ライセンス (ライセンス込み) から、自社ライセンスメディアによる Bring-Your-Own-License (BYOL) へ切り替え、既存の投資を有効活用することができます。また、BYOL から AWS からのライセンス込みの購入に切り替え、柔軟な従量制ライセンスモデルの利点を得ることも可能です。ワークロードに関連するアプリケーション、インスタンス、およびネットワーク構成を保持したまま、インスタンスに関するライセンスタイプをより簡単に変更して切り替えを行うことができます。

Visual Studio と Microsoft Office のユーザーベースのライセンスサブスクリプションを License Manager で管理します。AWS は、Ec2 上の Microsoft Office LTSC Professional Plus 2021、Visual Studio Professional 2022、Visual Studio Enterprise 2022 の Amazon マシンイメージ (AMI) に完全準拠した、Amazon 提供のライセンスを提供するようになりました。これらの AMI は、EC2 コンソールおよび AWS Marketplace で利用可能になり、長期のライセンス契約なしでインスタンスをオンデマンドで起動できるようになりました。AWS Directory Service for Microsoft Active Directory に接続することから始め、エンドユーザーを Visual Studio や Microsoft Office に「関連付ける」ことで、より簡単にエンドユーザーのアクセス管理を行うことができるようになります。License Manager は、これらのユーザーを自動的に Microsoft Remote Desktop Service Subscriber Access License (RDS SAL) に関連付けます。Visual Studio または Microsoft Office へのアクセス権を持つユーザーのみが、AMI から起動したインスタンスを使用できます。ランプアップ計画に基づいて、ユーザーを追加または削除することができます。

ライセンスルールに基づいて、AWS とオンプレミス環境全般のライセンスの使用状況を一元的に表示できます。それにより、ライセンスの購入の増分、コンプライアンス、ベンダー監査などを、組織全体でより簡単に管理することができます。AWS アカウント間でライセンスルールを共有することにより、ライセンスルールを 1 つの AWS アカウントで一元的に作成、修正、削除する、単一のチームを作成できます。

専有ホストを必要とするライセンスの管理を簡素化するため、管理者は、License Manager により、ホスト割り当てとホストによるキャパシティー使用率を指定するための、専有ホスト管理設定が行えます。この設定により、お客様に代わりこれらのタスクを License Manager が受け持つようにできます。これにより、デベロッパーは、事前のホスト割り当てやキャパシティー使用率の管理を行うことなく、シームレスにインスタンスを起動することができます。 

License Manager の使用権限管理により、管理者は AWS Marketplace で調達したサードパーティーソフトウェアを複数の AWS アカウントのエンドユーザーとワークロード間で配布、アクティブ化、追跡できます。License Manager の使用権限管理は、組み込みの制御機能も提供し、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) と管理者は承認されたユーザーとワークロードにライセンスを割り当てることができます。

ライセンスの使用状況を、AWS リソースのライフサイクル全般を通じてシームレスに追跡します。License Manager は、EC2Systems ManagerAWS OrganizationsAWS Service CatalogAWS Marketplace と統合されます。ライセンス管理者は、AWS Service Catalog にルールを追加することができ、それによってすべての AWS アカウントで使用が承認されている IT サービスのカタログを作成、管理できます。Systems Manager および AWS Organizations とのシームレスな統合により、管理者は、組織およびオンプレミス環境のすべての AWS アカウントでライセンスを管理できます。また、AWS Marketplace の購入者は、AWS Marketplace から取得した、BYOL ソフトウェアの追跡や、全ライセンスの一括表示による管理のために、License Manager を使用することができます。

License Manager では、AWS とオンプレミス環境の全体に関する使用中ライセンスの追跡を、中央のダッシュボードから行うことができます。ライセンス割り当て、その使用状況、そして対処が必要な警告などを、より簡単に表示させることが可能です。これにより、ライセンス購入、コンプライアンス、ベンダーによる監査の管理などがより簡単にできます。

詳細については、License Manager のドキュメントをご覧ください。