全般
Q: AWS Local Zones とは何ですか?
ローカルゾーンを使用すると、コンピューティングやストレージサービスなどの AWS の選ばれたサービスをより多くのエンドユーザーの近くで使用できるようになり、ローカルで実行中のアプリケーションへのアクセスのレイテンシーが非常に低くなります。また、ローカルゾーンは冗長性があり非常に帯域幅が広い Amazon のプライベートネットワークを使用して親リージョンに接続するため、ローカルゾーンで実行しているアプリケーションはその他の AWS サービスに高速、安全、シームレスにアクセスできます。
Q: ローカルゾーンはどのような場合に使用すればよいですか?
ローカルゾーンは、低レイテンシーの要件があり、エンドユーザーにより近いワークロードをデプロイする場合に使用します。ローカルゾーンはインターネットへ独自の接続を持ち、AWS Direct Connect をサポートしているため、ローカルゾーンで作成したリソースを極めて低レイテンシーでの通信でローカルエンドユーザーに提供できます。
Q: ローカルゾーンはアベイラビリティーゾーンとどう違うのですか?
アベイラビリティゾーンでは AWS のサービスすべてにアクセスできますが、ローカルゾーンはワークロードのレイテンシーの影響を受けやすい部分に必要なコアサービスをエンドユーザーに近づけるように設計されています。Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) などのサービスはローカルで利用でき、地理的に近い場所にいるエンドユーザーに非常に低いレイテンシーでサービスを提供するために使用できます。Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) や Amazon Aurora などの他の AWS サービスには、AWS プライベートネットワーク上の VPC を介してプライベートにアクセスできます。ローカルゾーンとアベイラビリティゾーンの両方を使用すると、可用性が高いアプリケーションを構築できます。
Q: AWS 専有ローカルゾーンはローカルゾーンとどう違うのですか?
専有ローカルゾーンは、お客様またはコミュニティ専用に構築されたローカルゾーンです。専有ローカルゾーンにはローカルゾーンと同じ利点があり、追加の利点として、AWS はお客様と協力して、お客様が必要とするセキュリティとコンプライアンス機能をプライベートゾーンで提供します。これらの機能は、専有ローカルゾーンへのアクセスと操作をモニタリングおよび制御するのに役立ちます。
Q: 低レイテンシーまたはローカルデータ処理を必要とするアプリケーションに対して、ローカルゾーン、AWS Wavelength、AWS Outposts をどのように使い分ければ良いですか?
AWS は、低レイテンシーまたはローカルデータ処理の要件のあるアプリケーションをデプロイする必要があるならどこであってもサポートするといった、一貫した体験を提供することでお客様を支援しています。
Outposts は、レイテンシー要件があるためにオンプレミスのままにする必要があり、お客様が AWS の他のワークロードとシームレスに実行したいと考えているワークロード向けに設計されています。Outposts はフルマネージド型で、AWS 設計のハードウェアで構築した設定可能なコンピューティングおよびストレージラックを含みます。これにより、オンプレミスでコンピューティングとストレージを実行できる一方、AWS の幅広いサービスにシームレスに接続できます。
ローカルゾーンは、動画レンダリングやグラフィックを多用する仮想デスクトップアプリケーションなど、1 桁のミリ秒のレイテンシーが必要とされるワークロードを実行するために設計された AWS インフラストラクチャの一種です。すべてのお客様が自社のオンプレミスデータセンターを運用したいと考えているわけではなく、ローカルデータセンターを完全になくしたいと考えるお客様もいらっしゃるでしょう。ローカルゾーンを使用すれば、お客様は独自のデータセンターインフラストラクチャを所有および運用する必要なく、コンピューティングリソースとストレージリソースをエンドユーザーに近づけることから得られるあらゆる利点を享受することができます。
Wavelength は、AWS インフラストラクチャ、サービス、API、ツールを 5G ネットワークに拡張することにより、超低レイテンシーのアプリケーションを 5G デバイスに配信できるように設計されています。Wavelength は通信プロバイダーの 5G ネットワーク内にストレージとコンピューティングを組み込んでいるため、デベロッパーは IoT デバイス、ゲームストリーミング、自律走行車、ライブメディア制作など、1 桁のミリ秒のレイテンシーを必要とする 5G エンドユーザー向けの新しいアプリケーションを構築できます。
Q: ローカルゾーンを現在利用できる場所はどこですか?
利用可能なローカルゾーンと発表済みのローカルゾーンすべてのリストについては、「AWS Local Zones ロケーション」とユーザーガイドを参照してください。
Q: 使用を開始するにはどうすればよいですか?
ローカルゾーンは API エンドポイントおよび親リージョンの AWS マネジメントコンソールからアクセスできます。開始するには、AWS アカウントにリソースをデプロイする前に、まず AWS アカウントに対してローカルゾーンを有効にする必要があります。ローカルゾーンを有効にすると、他のすべてのアベイラビリティーゾーンとともに表示され、いつもの AWS での使用と同じ API とコンソールでローカルゾーンにアクセスして管理できるようになります。
Q: ローカルゾーンはデータレジデンシー要件への対応に使用できますか?
データレジデンシー要件は管轄区域によって異なります。 お客様は、Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon FSx、およびその他のローカルサービスを使用して、データをローカルゾーンに残すように設定できます。管轄区域の独自のデータレジデンシー要件が満たされるようにするために、コンプライアンスおよびセキュリティチームと緊密に協力して確認することをお勧めします。
Q: ローカルゾーンではどのようなインスタンスタイプをサポートしていますか?
各ローカルゾーンでは、さまざまなインスタンスタイプをサポートしています。ローカルゾーンで提供されるインスタンスタイプとサービスについては、「AWS Local Zones の機能」を参照してください。また、EC2 コンソールの [インスタンスタイプ] セクションまたは DescribeInstanceTypeOfferings API を使用して、ローカルゾーンで使用可能なインスタンスタイプを検索および比較できます。
AWS のサービスとネットワーク
Q: ローカルゾーンで使用できる AWS のサービスはどれですか?
Amazon EC2、Amazon VPC、Amazon EBS、Amazon FSx、Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon EMR、Amazon ElastiCache、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) などのさまざまな AWS サービスがローカルゾーンでローカルに利用できます。Amazon EC2 Auto Scaling、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) クラスター、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) クラスター、Amazon EC2 Systems Manager、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、AWS CloudFormation などのローカルサービスとのオーケストレーションや連携をしているサービスを使用することもできます。また、ローカルゾーンでは AWS リージョンへの高帯域幅で安全な接続が提供されています。これにより、リージョンにある全種類のサービスに対し、同じ API とツールセットでシームレスに接続できます。検討中のローカルゾーンでサポートされているサービスの完全なリストについては、「AWS Local Zones の機能」を参照してください。
Q: Amazon VPC はローカルゾーンでどのように機能するのですか?
新しいサブネットを作成し、それをローカルゾーンに割り当てることで、親リージョンからローカルゾーンに VPC を拡張できます。ローカルゾーンにサブネットを作成すると、VPC はそのローカルゾーンに拡張され、VPC はサブネットを他のアベイラビリティーゾーンのサブネットとして扱います。関連するゲートウェイ、ルートテーブルなどは自動的に調整されます。
Q: ローカルゾーンで利用できる Amazon EBS のボリュームタイプはどれですか?
各ローカルゾーンで提供される EBS ボリュームタイプについては、「AWS Local Zones 機能」を参照してください。
Q: EBS ボリュームのスナップショットは、ローカルゾーンでローカルに保存されますか?
ローカルゾーンに存在する EBS ボリュームのスナップショットは、すべてローカルゾーンの親リージョンに保存されます。
Q: ローカルゾーンの EBS ボリュームのデフォルトの暗号化動作は何ですか?
アトランタローカルゾーン (us-east-1-atl-2a)、シカゴローカルゾーン (us-east-1-chi-2a)、ダラスローカルゾーン (us-east-1-dfw-2a)、ヒューストンローカルゾーン (us-east-1-iah-2a)、ロサンゼルスローカルゾーン (us-west-2-lax-1a と us-west-2-lax-1b)、マイアミローカルゾーン (us-east-1-mia-2a) とフェニックスローカルゾーン (us-west-2-phx-2a) では、デフォルトで、アカウントで暗号化が有効になっていない限り、EBS ボリュームは暗号化されません。他のすべてのローカルゾーンでは、EBS ボリュームはデフォルトで Amazon EBS Encryption を使用して、ローカルゾーンとその親リージョン間の保管中のデータおよび転送中のデータが暗号化されます。デフォルトでは、Amazon EBS の暗号化は AWS Key Management Service (AWS KMS) と AWS マネージドキーを使用します。ただし、お客様は、カスタマーマネージドキーをデフォルトの暗号化キーとして指定できます。
料金と請求
Q: Amazon EC2 のローカルゾーンでサポートされている料金モデルを教えて下さい。
ローカルゾーンでの Amazon EC2 インスタンスの支払いには、オンデマンド、Savings Plans、スポットインスタンスの 3 つの方法があります。
Q: ローカルゾーンの料金情報を確認する方法を教えてください。
料金情報については、各サービスの料金セクションをご参照ください。ドロップダウンリストから ローカルゾーンの場所を選択すると、料金情報をフィルタリングできます。
Q: ローカルゾーンのコストと使用量を確認するにはどうすればよいですか?
Billing and Cost Management コンソールからローカルゾーンの月額料金を表示できます。さらに、コストと使用状況レポートのデータと Cost Explorer のレポートから、ローカルゾーンに関連付けられたコストと使用量に関する分析情報を得るには 2 つの方法があります。